手話研究シンポジウム:講師紹介

【午前の部】

サム・スパラ氏(Dr. Samuel Supalla)(アリゾナ大学(University of Arizona)准教授)
手話言語学の成果をろう教育の現場でどう活かすか、逆にろう教育現場での知見を手話言語学にどう還元するか、ろう児への手話による教育の重要さを主張してバイリンガル教育の黎明期を牽引し、現在もなお手話教育の研究と実践を行っています。また、アメリカ手話の優れた語り部として、ベン・バーハン氏と双璧を成す存在です。

【特別講演】

高田英一氏(日本手話研究所 所長)

(財)全日本ろうあ連盟書記長、副理事長、理事長、(福)全国手話研修センター常務理事を歴任。日本手話研究所初代の所長であり、手話の研究にも情熱を注いできた。現在も日本手話研究所所長として標準手話の研究、日本語ー手話辞典の改訂版編纂に活躍中。
「わたしたちの手話(5)」から「新しい手話2010」まで長くにわたり携わっている第一人者である。「歩く手話辞典」という異名をもつのも標準手話の研究に長年力を尽くしてきた称号である。

【基調講演】

大杉豊氏(筑波技術大学准教授)
米国ロチェスター大学で手話言語学を学び帰国、日本手話研究所事務局長としても活躍中。全日本ろうあ連盟及び47加盟団体の協力を得て実施した「日本手話言語地図の
作成研究」の成果を報告する予定。年代による違い、地域による違い、手話単語の多様性をテーマにするパネルディスカッションの司会も務めます。